コンロや換気扇、ブラインドなどのギトギトした油汚れって、掃除するのが大変ですよね。
でも、そんな頑固な油汚れも、重曹を上手く利用することで綺麗に落とすことが可能です。
重曹が油汚れに効果的な理由から、重曹水・重曹洗剤・重曹ペーストの作り方や使い分け方法など、掃除に役立つ知識をご紹介します。
目次
油汚れに重曹が効果的な理由
油汚れに重曹が効果的な理由は、「中和」という化学反応を利用しているためです。
重曹と油汚れは、それぞれ
- 重曹:弱アルカリ性
- 油汚れ:酸性
という性質を持っています。
この、反対の性質を持つ二つを混ぜ合わせることで「中和」という化学反応が起き、汚れが分解されて落としやすくなるわけです。
また、重曹はとても柔らかい結晶なので、優しく研磨して汚れを落としてくれます。さらに、水を加えることで結晶が丸くなり、傷をつけずに油汚れを落としてくれるんです。
それ以外にも、弱アルカリ性である重曹には消臭効果もあり、油汚れの臭いも取り去ってくれるという嬉しいおまけもあります。
重曹水・重曹洗剤・重曹ペーストの違い
次に、油汚れの掃除をする場合に、実際にどう重曹を使うかという点です。
掃除に重曹を使用する場合は、洗浄力の弱い順に
- 重曹水
- 重曹洗剤
- 重曹ペースト
という形で使い分けが可能です。
下に行くほど重曹の濃度が濃くなり、洗浄力がアップします。
また、重曹洗剤と重曹ペーストには固形石鹸も一緒に溶かして使用するため、その分の洗浄力もプラスされています。
では次に、上記の3つをどのように作ってどのように掃除に利用するのかをまとめていきたいと思います。
重曹水・重曹洗剤・重曹ペーストの作り方
重曹水は、ホームセンターなどでスプレー式のものを購入することもできますが、自宅で簡単に手作りすることもできます。
まずは重曹を用意しましょう。
重曹水の作り方
ぬるま湯150ccに、重曹大さじ1杯を良く溶かしてスプレーボトルに入れればOKです!
油汚れがひどい場合は、ゆるま湯を石鹸水にして重曹を加えた手づくり重曹洗剤を使うと、洗浄力が高まるのでおすすめです。
手作り重曹洗剤の作り方
温かいお湯150ccに、固形石鹸をカッター等で削って大さじ1杯程度入れて溶かします。
その石鹸液に重曹大さじ1杯をとかしましょう。
この手作りの洗剤は、使いきれるだけの量で作って、その日のうちに使い切ってしまうようにしましょう。
また、それでも落ちない頑固な油汚れには、重曹ペーストを使いましょう。
重曹ペーストの作り方
上記で作成した重曹洗剤に、さらに大さじ1杯程度の重曹を追加します。
こうすることで重曹の濃度が上がるわけですが、重曹の濃度が一定以上になると、混ぜている最中に発泡し始めます。
そこまでの濃度になったら、重曹ペーストの出来上がりです。
油汚れのひどい部分には重曹ペーストを塗り、キッチンペーパーやラップで湿布をしてから拭きとると、綺麗に汚れが落ちます。
汚れが落ちた後は、必ず最後に水拭きをして、石鹸分を落とすことを忘れずに!
まとめ
重曹は、お菓子を膨らませたり、胃薬にも使われているくらい安全です。
小さなお子様のいるおうちの掃除にも、安心して使えますね(^^)
さらに、費用面においてもとても安く手に入れることのできるアイテムでもあります。
うまく活用して、家中の油汚れに応用して下さいね!