リーズナブルな旅のための青春18きっぷ。その名称から、一見年齢制限がある様な印象を受けますが、実際には年齢制限はなく、誰でも利用することが可能です。
ただし、青春18きっぷには発売期間・利用期間・利用区間には制限があります。
青春18きっぷを使用する前提でプランを立てたものの利用期間では無かったり、現地で「使えませんよ」と言われて驚かないよう、事前に学んでいきましょう。
目次
青春18きっぷの発売期間と利用期間
青春18きっぷには、発売期間と利用期間が設定されています。1年中、好きな時に使えるわけではないので注意しましょう。
発売期間と利用期間の間には10日ほどのずれがあるため、自分の利用したい日がきちんと利用期間内に収まっているか事前に確認しておく必要があります。
青春18きっぷの発売期間は、例年ですと春季・夏季・冬季の3回実施されます。
2016年の発売期間・利用期間は以下のとおりとなっていますので、参考にしてみてください。
- 発売期間は2/20~3/31
- 利用期間は3/1~4/10
- 発売期間は7/1~8/31
- 利用期間は7/20~9/10
- 発売期間は12/1~12/31
- 利用期間は12/10~翌年1/10
発売期間・利用期間ともに夏季が一番長く取ってありますので、大学生の長い夏休みにはぴったりな旅券といえますね。年末年始に使用したい場合は年内に買っておく必要がありますので、ご注意ください。
青春18きっぷを利用できる区間は?
青春18きっぷが利用できる区間は、JRの普通列車の普通車で、自由席に限られています。JR以外の私鉄は基本的に青春18きっぷは利用できません。あくまでJR限定です。
ただし、
- 青い森鉄道の普通・快速列車の八戸~青森間・八戸~野辺地間・野辺地~青森間
- IRいしかわ鉄道の金沢~津幡間
- あいの風とやま鉄道の高岡~富山間
この3区間に限って第三セクターの鉄道会社の列車に乗ることも出来ます。
上記の区間以外で乗り降りすると、青春18きっぷは使うことが出来ませんので、乗った分だけお金がかかりますので注意してください。
また、青春18きっぷは特別料金の発生する特急・急行・新幹線などには使用することが出来ません。逆に言えば、通常のきっぷだけで乗ることができる「快速」列車には青春18きっぷのみで乗車が可能です。
東京から小田原経由で熱海を結ぶ「快速アクティー」などには青春18きっぷで乗ることができるというわけです。
追加料金を払えば特急や新幹線も利用可能
意外と知られていませんが、青春18きっぷ「だけでは」乗ることが出来ないというものですので、新幹線やグリーン車指定席も、特別料金をキチンと払えば青春18きっぷを「乗車券」として使って乗ることが出来ます。
ですので、「ここは時間短縮したい!」という区間があれば、追加料金で早い電車に乗るのもいいかもしれません。
どのみち、青春18きっぷを利用することで通常運賃は割引されていますからね。
ちなみに、こういった利用方法は「ワープ」と言われていて、旅行好きの間では比較的よく行われているようです。しかし、新幹線であれば旅行者のパックなどを利用したほうが安い場合もありますから、どの方法が一番安くなるかはご自身で確認してみてください。
青春18きっぷの使い方
青春18きっぷの使い方ですが、まず1回目の利用時には、駅員さんの居る改札を通って日付印を押してもらう必要があります。無人駅の場合は車掌さんに押してもらうようにしてくださいね。
一度押してもらったあとは、その日の間に移動する場合はチケットを駅員さんに見せるだけでOK。つまり普通列車自由席であれば乗り放題、ということです。
当然ですがICカードなどでお馴染みの自動改札機は使うことができませんので、間違っても入れてしまわないように。
次の日にまた青春18きっぷを使う場合は、2枠目のところにまた初日と同様にはんこをもらう必要があります。
このようにして、合計5日分使うことができます。
また、余ってしまったものを次のシーズンに持ち越して使うことは出来ません。春季なら夏季、夏季なら冬季という風に、またいで使うことは出来ないということですね。
青春18きっぷが余ってしまった場合については、別記事でまとめたいと思います。
まとめ
今回は、青春18きっぷの基本的な知識と使い方についてまとめました。
使い方次第でとてもお得な旅が楽しめる青春18きっぷですので、かしこく使って、ぜひ遠方まで旅をしてみてくださいね。