卒業式・送別式にはつきものの花束。
色とりどりでもらうと嬉しいものですが、なるべくなら枯らせずに長いこと飾っておきたいと思いませんか?
今回は、花束を長持ちさせるための保存方法や押し花の作り方についてまとめています。ちょっとした工夫と心がけで花を楽しめる期間も変わりますので、ぜひ試してみてください。
目次
花束を長持ちさせる保存方法
花束を長持ちさせるには、どういう保存方法をとればいいのでしょうか。
すぐに実行できる方法をいくつかご紹介したいと思います。
飾る場所に気を付ける
普段私たちは意識していませんが、花も生き物です。私達人間が飲み物を必要としたり、暑い場所・寒い場所にいると体調不良を起こしてしまうのと同様、花を長持ちさせたければ、その体調に気を配る必要があります。
花をクーラー・ヒーターの目の前に置いてしまっていませんか?
また、日中日差しが当たりすぎる窓際に置くのも、花の寿命を縮めてしまう原因の一つです。
なるべく花を長いこと楽しみたいなら、日差しがあまりきつくない涼しい場所(玄関など)に飾るようにしましょう。現代家屋は狭いことも多く、花のために気を使う!といっても難しい部分もありますが、まずは飾る場所に気をつけることで、花は長持ちしてくれますよ。
切り戻しを行う
飾る場所に気を使っていても、時間がたつとやはり花はへたってしまいます。それを少しでも遅らせるために、切り口の状態にも気を配ってみましょう。
飾っている日数が長くなってきたら、水につけている根本をあらってぬめりを落とし、すこしカットして切り口を新しくします。この「切り戻し」を行うことで、根本の腐るのを防ぐことができます。
水の入れすぎにも注意!
また、花を飾る際、花瓶には沢山水を入れるイメージを持っている方もいるかもしれませんが、実はそれは間違いです。水の入れすぎは花が息ができなくなってしまいますので、水を入れる量は花瓶の下から5cmくらいを目安程度にしましょう。
頂いた花束に「切り花延命剤」と呼ばれる薬液が添付されている場合は、それも入れてあげるとより長持ちしますよ。
花束の保存に押し花という選択肢も
上記に上げた方法を色々と実践したとしても、花はやはり生き物。最後には、どうしても枯れてしまい捨ててしまわなければいけない日が来ます。
そこで、花束の保存の方法として発送の転換です。いっそ、綺麗な花の状態のまま、押し花にしてしまうのはいかがでしょうか?
押し花に向いているのは、花びらが薄くて水分が少なく、花びら同士に重なりが少ないお花。残しておきたい花束からこうした花をチョイスし、茎をほぼ残さないようカットします。
新聞紙に挟んで重しを置いてつくる方法のほかにも、クッキングペーパーで挟み込んで電子レンジで作る方法もあります。電子レンジで作る際は1分程度を目安に、下敷きとしてダンボールを使用してくださいね。
どちらの作成方法でも、完成した押し花は壊れやすいですから、ピンセットの用意をお忘れなく。
現代では、結婚式のブーケなどを中心に、立体押し花や、なんと花束の形そのままでドライフラワーにして保存できるサービスもありますので、「お金がかかってもいいから綺麗に残しておきたい!」という方はそういった方法も検討してみましょう。
まとめ
読んでいただければ分かると思いますが、それほど大掛かりなことをしなくても花束の寿命を延ばすことはかのうです。
なるべく長持ちして欲しい、花束。お手入れに気をつけて末永く楽しんでくださいね。