低気圧で体調不良に?どんな症状がある?原因は?対策や予防法は?

低気圧で体調不良に?どんな症状がある?原因は?対策や予防法は?

台風や低気圧が近づいてくると頭が痛い、めまいがする、なんとなく具合が悪い…。
こんな症状を感じたことはありませんか?

実はその症状、単なる勘違いではなく、実際に体が低気圧の影響を受けているのかもしれません。

ドイツを始め西欧諸国では「気象病」と呼ばれ、テレビで低気圧予報を放送するなど、ごく一般的な症状として対策が取られるくらい、メジャーなものなのです。

今回は、この台風や低気圧による不調の症状と原因、その対策と予防方法を私の経験に基づいてお伝えしたいと思います。

目次

低気圧で体調不良になる時の症状

台風に代表される低気圧。雨や曇りの天気をもたらし、気分的にも嫌なものです。梅雨の時期などに多く発生するこれらの低気圧は、近づいてくる時、低気圧に敏感な人の体にさまざまな症状を発生させます。

低気圧で体調不良になる時の具体的な症状としては、以下のようなものがあります。

頭痛
低気圧による体調不良の中で、一番多い症状と言われています。
めまい、ふらつき
気圧に引きずられて起きる症状です。
気分の落ち込み、うつ症状
意外な症状の一つ。低気圧の接近時にはうつ病になる人が増えるという研究結果もあります。
眠気
めまいやふらつきに近い症状。起きているのがつらく、体を横にしてしまいたくなります。
古傷が痛む
「雨が降ると古傷が痛む」と昔から言われていますが、これも低気圧による症状の一つ。
むくみ
太ももや顔などが張ったようにむくみます。低気圧が去ると解消するのが特徴。
アトピー、肌の痒み
太ももや顔などが張ったようにむくみます。低気圧が去ると解消するのが特徴。
上記で挙げた以外にも様々な症状があり、その発症の仕方も人によって異なります。

また、低気圧の規模やその人の体調でも症状の重さは変わってきます。台風が近づいて来たり、ニュースで爆弾低気圧接近!と報道された時は、特に気をつけるように心がけましょう。

 

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低気圧で体調不良になる原因は?

それでは、どうして台風や低気圧がやってくるとこうも具合が悪くなってしまうのでしょうか?低気圧で体調不良になってしまう原因についても掘り下げていきたいと思います。

 

自律神経の乱れが原因で起こる

人間の体には、活動的な部分を司る「交感神経」と、体をリラックスさせ、休息させるための「副交感神経」という、2つの自律神経のシステが備わっています。

そして、低気圧による不調は、これら2つの自律神経のバランスが、低気圧によって崩れることから発生すると言われています。

この2つの自律神経は、普段は私達がうまく日常生活を遅れるようバランスをとってくれているのですが、低気圧が近づいてくると、この微妙なバランスが崩れ、それによって先程述べたような様々な症状が発生してしまうというわけなのです。

例えば、低気圧による症状の一つはこの交感神経が過剰に活発になって起こる症状です。

 

体内圧力の変化が原因で起こる

また、「低気圧」の名の通り、低気圧は基準となる気圧よりも低い気圧となっている気圧帯を指します。人間の体は通常、基準となる「1気圧」と同じ力で内側から圧力がかかっているのですが、周辺の空気が1気圧よりも低気圧になると、体の内側からの圧力のほうが強くなり、血管が膨張します

その結果、膨張した血管が体のあちこちを刺激してしまうので、頭痛やむくみなどの症状が発生してしまうわけです。さらには血管の膨張によって血流やリンパの流れも悪くなることから、さらなる不調が引き起こされます。

 

症状は女性、特に20~30代女性に多い

低気圧による体調不良は、女性、とりわけ20~30代の女性に多く発生すると言われています。この年齢、自律神経失調症で苦しむ女性の層とかぶっていますよね?

今まさに自分がその年齢だ!という女性は、「体が低気圧に敏感になりやすくなっているんだ」と意識するだけでも楽になりますので、覚えておくと良いでしょう。

 

実は生物としては正常なこと?

低気圧によってもたらされるつらい体調不良。
具合が悪くなってしまう人にとっては厄介極まりないことですが、実は生物としては正常な反応と言えるかもしれません。

というのも、低気圧が運んでくるのは台風や雨や、憂鬱なお天気です。自然界では、嵐はとても危ないもの。大嵐が猛威を奮っている中、餌を探しに行くなんて、とても危険ですよね?

生物の体は「嵐が来ているときは、おとなしくしよう」という風にプログラミングされているのです。低気圧に対して体が反応してしまうのは、私達が人間という動物である以上、ある程度は仕方のないことなのです。

文明の発達した私たちにはもう関係ないじゃないか!と言いたくなるかもしれませんが、低気圧による症状がやってきたら「これは動物として仕方ないことなんだ」と割りきって、無理をしないのが一番の対応策なのです。

 

ただ、そうはいってもお仕事も家事もなくなってくれるわけではありませんし、低気圧を言い訳にいつもいつも何もしないわけにもいきませんよね?

続いて、低気圧で体調不良になってしまった際に使える対策や予防法についてお伝えしていきます。

 

低気圧で体調不良になってしまった時の対策や予防法

低気圧で体調不良になってしまった時の対策

まずは、低気圧が原因で体調不良になってしまった場合の対策です。

横になる
状況が許すなら、つらいと感じた時に横になるのがおすすめ。
私も低気圧がやってくると頭が地面に引き寄せられるような感覚を覚えることが多いので、そういう時は無理せず横になるようにしています。横になると案外楽になりますので、横になったままできる作業などであればできるのもGOODです。
酔い止め薬を飲む
低気圧による症状は、耳の中にある「内耳」という部分が敏感になりすぎていることから発生しているとも言われています。三半規管が狂ってしまって、乗り物酔いに近い症状が出ているんですね。

ですので、酔い止め薬を飲むと楽になる人もいるということです。反面、痛み止めなどは効かないこともあるようです。ただし、酔い止め薬=低気圧による症状の薬ではないので、使用は自己判断で。

ゆっくりとぬるめの湯船に浸かる
頭痛や眠気、気分の落ち込みなどに効果的な対策です。入浴剤やアロマバスなどにするのもオススメ。ぬるめの湯船に浸かる習慣をつけると、自律神経を整えることにも繋がるので、予防にもなります。リラックスしすぎてお風呂の中で寝てしまわないように気をつけてくださいね。
マッサージ
主にむくみに使える対策です。
アロマオイルなどを使ったマッサージも効果的です。

 

低気圧で体調不良を起こさないための予防法

次に、低気圧が来ても体調不良を起こさないための予防法についても見ていきましょう。

太陽の光をきちんと浴びる
できれば朝一番の太陽がいいのですが、難しければとにかく日中に一度は外に出るようにしてみてください。太陽の光を浴びることによって幸せホルモンである 「セロトニン」の生成が助けられ、低気圧がやってきた時の精神的な落ち込みを防ぐだけでなく、睡眠リズムを整えることができます。

睡眠リズムが整うと、自律神経に良い影響があるので、低気圧による症状を緩和することができます。

軽いウォーキングなどを取り入れる
軽い有酸素運動を行うと、副交感神経の調子を整えることができます。現代人はもともと様々な刺激で交感神経がたかぶりがちですし、低気圧による症状は交感神経の影響が強くなりすぎて起こることが多いので、
ウォーキングなどによって副交感神経を鍛えると、それらの症状を軽減することができます。
睡眠不足をやめる
太陽の光を浴びる対策法にも繋がることなのですが、自律神経と睡眠はとても密接な関係にあります。眠っている時は、副交感神経が優位となるので、交感神経はお休みすることができます。

夜更かしなどで睡眠不足になってしまっている場合、交感神経が休まらないので低気圧による症状は悪化しやすくなってしまうのです。ですので、低気圧が来るとつらい!という人は意識的に7時間以上の睡眠をきっちりと取るように心がけてください。

 

低気圧による症状の予防法は、基本的には自律神経失調症を改善するときの方法に近い物が多いです。今回挙げた改善対策や予防法も、自律神経失調症の改善方法や予防方法にとても近いものばかりです。

 

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まとめ

台風はもちろん、低気圧が近づくたび起きるつらい種々の症状。それでも休んでばかりはいられません。

「頭痛~る」という便利な低気圧予報アプリもありますので、こういったものを活用しながらうまく対策&予防して乗り切っていきましょうね。