鞍馬の火祭とは、鞍馬の由岐神社で毎年10月22日に行われる例祭のことです。
独特の風習を残す、京都三大奇祭のひとつとされています。
由岐大明神はもともと、京都御所にお祀りされていましたが、平安時代の相次ぐ天変地異を鎮め、平安を願うため、御所の北に位置する鞍馬に御遷宮されました。
鞍馬の火祭りは、鞍馬の里人が篝火を持って神霊をお迎えした様子を後世に伝え、守ってきたものとされています。
今回は、そんな鞍馬の火祭の見所や開始・終了時間、アクセス方法や混雑状況、雨天時の対応などについてまとめました。
目次
鞍馬の火祭の見所、開始時間と終了時間は?
火祭自体は、その日の朝から始まっていますが、見所は日が落ちる夕方から。
赤々と燃え盛る大松明が鞍馬寺の山門前に集まり、火の粉が降り注ぐなか、鞍馬寺の中に位置する由岐神社から二基の神輿が山門を下り、御旅所まで町内を練り歩くのです。
開始時刻は18時頃。
「神事にまいらっしゃれ」という合図により、各戸に篝火がともされ、最初は小さな子どもたちが松明を担いでいるのですが、少年、青年そして大人が加わり松明も大きくなり、鞍馬の町は松明で埋め尽くされます。山門前では大小さまざまな松明がひしめきあうのです。
終了時間は午前0時頃。
神輿が宮入りとなります。
鞍馬の火祭へのアクセス方法と混雑状況
鞍馬へは出町柳から出ている叡山電鉄に乗って行きます。
当日は昼間に時代祭が行われていることもあり、16時くらいから出町柳駅は混雑が始まります。
できれば、16時くらいに鞍馬に到着しているのが混雑を回避するコツです。
当日は、夕方15時から鞍馬街道、貴船口から鞍馬温泉前の区間は通行止めとなります。
鞍馬には駐車場もないため、車の場合も出町柳駅周辺に止めて、叡山電鉄に乗ることをおすすめします。
叡山電鉄の出町柳方面最終便は24時22分(予定)。
出町柳駅に24時51分に到着してもその先の電車がない場合もありますので、くれぐれも注意が必要です!!!
また、鞍馬の町自体も大きな町ではありません。
収容には限りがあるため輸送が規制される場合もあるとか・・・
当日、鞍馬寺の山門周辺は歩行者の一方通行規制となります。
立ち止まることはできません。
例年ものすごい混雑となります(特に21時前後)ので、観覧する場合はそのつもりで出かけましょう。
あくまでも神事ですので、地元関係者の迷惑となるような行動だけはお控えくださいね。
鞍馬の火祭 雨天時の対応は?
神事ですので、よほどの悪天候でない限り、雨天決行です。
なんと、 今まで雨に見舞われたことがない とのこと!
さすがですね。
松明は煌々と燃え盛り暑いですが、鞍馬は山間部ですので、夜は冷え込みます。服装と靴にはお気を付け下さい。
まとめ
京都三大奇祭の一つ「鞍馬の火祭」。天変地異を鎮めるために御所から鞍馬の地に遷宮された由岐大明神を、村人が松明を持ってお迎えした儀式が1000年以上も守り続いてきたものです。
夕暮れ18時、子どもから大人まで大小さまざまな松明で町は埋め尽くされ、21時頃には鞍馬寺山門に集結し火の粉が舞う中、由岐神社より二基の神輿がおりてくる、なんとも壮大な神事です。
鞍馬の沿道は狭く、混雑は必至!山門付近は一方通行の交通規制がひかれます。
早めに鞍馬に向かい、由岐神社に鎮座する神輿を見物したり、鞍馬寺まで足を延ばして鞍馬のまちをお楽しみください!
山間部のため、寒さ対策もお忘れなく!