栗ごはんなどを作るときに、むくのが大変なのが“渋皮”ですよね。
かといって、そんままにしてしまうと渋味がでてしまう・・・・
ところが、この渋味にとてつもない栄養が含まれているのです。
それが「タンニン」です。
今回は、栗の渋皮に含まれる栄養素であるタンニンの栄養効果や美容効果、簡単な渋皮煮の作り方についてまとめました。
目次
栗の渋皮にはどんな栄養効果があるの?
栗の渋皮に含まれるタンニンという栄養素は、ポリフェノールの一種です。
抗酸化作用が非常に強く、
- 抗がん作用
- 殺菌作用
- 抗ウイルス作用
- 血中コレステロール値を下げ、動脈硬化・高血圧・心臓疾患などを予防
- 脂肪を分解するミトコンドリアの活動を活発にする
といった、さまざまな栄養効果が期待できます!
栗の渋皮の美容効果
栗に渋皮の栄養効果は上に挙げた通りですが、その中でもアンチエイジング効果は抜群です。
「タンニン」の抗酸化作用は、肌の老化の原因ともなる活性酸素を除去してくれます。
また、皮膚の保護作用やシミの原因であるメラニンの生成を抑制てくれるため、美白効果も期待できるのです。
さらに、栗自身には美肌に不可欠なビタミンCが多く含まれているのですが、このビタミンC、でんぷんにつつまれているため、加熱をしても破壊されにくく、水にも流れにくいのです。
これは、食べないでどうする!ですね。
栗の渋皮煮の作り方
ここまで、栗の渋皮には多くの栄養効果や美容効果があることが分かったと思います。
ですが、渋皮は渋味が強いためなかなか食べにくいのが難点です。
そこでおススメなのが“渋皮煮”です。
簡単な栗の渋皮煮の作り方を確認しておきましょう。
まわりの茶色の硬い皮(鬼皮)はむきます。
一晩水に浸しておいたり、お湯に人肌に冷めるくらいまでつけておくと鬼皮が柔らかくなり、格段にむきやすくなります!
むくときは、お尻の部分からむいてくださいね。
渋皮までむかないように、鬼皮を剥ぐようにするといいですよ。
鬼皮を剥き終えたら、いよいよ煮ます。
ここで一緒に入れるのが“ 重層 ”大さじ1杯程度です。
水は栗が浸るくらいの量です。
水から煮て、沸騰したら火を弱めます。
灰汁はこまめにとることで、渋味をなくすことができます。
10分ほど煮たら、煮汁は捨てて、たっぷりの水を入れて大きな筋などをとって奇麗に洗います。
無理して剥くと渋皮が取れてしまいますので、そこはご注意を!
その後、また重層を入れて同じように2回煮ます。
ここで柔らかくなったら、栗の半分量位の砂糖のうち1/2とひたひたになるくらいの水を加えて煮ます。
沸騰したら残りの砂糖を加えて火を弱め、お好みの硬さになるまで煮ます。
最後にお好みでブランデーやラム酒を加えると風味づけになりますよ。
どうでしょう?
意外と簡単に作れますので、ぜひ手作りの渋皮煮にチャレンジしてみてくださいね!
まとめ
栗の渋皮は独特の渋味がありますが、抗酸化作用の強いポリフェノールの一種である“タンニン”がたくさん含まれています。この“タンニン”は抗ガン作用、殺菌作用の他老化防止や美白効果もあのです。
さらに栗の実はビタミンCが多いうえ、でんぷんに包まれているため、さらに美容効果が期待できる女性には嬉しい食品なのです。
この秋は、渋皮も一緒に食べることができる渋皮煮作りにぜひ挑戦して、秋を満喫すると同時に、美容効果もアップさせてみてください。