会社員の場合、毎年の健康診断は法律で義務付けられていますが、検査項目の多い人間ドックは自分の意思で受ける必要があります。健康診断でも最低限の健康チェックはできますが、やはり35歳を過ぎたらそろそろ人間ドックも受けないとな…と思われる方も多いと思います。
自営業の方の場合は定期的に健康診断が課される会社員と違って健康診断の機会はなかなかないため、その思いは強いと思います。
ですが、そうは思いながらも費用面などの心配から、なかなか受診に踏み切れないといった方も数多くいらっしゃるようです。
今回は、そんな人間ドックの費用面に焦点を当ててまとめています。補助金が出るのか、医療控除の対象なのかという点についても触れていますので、しっかりと理解して人間ドック受診の検討材料にしてください!
目次
人間ドックの費用の相場は?保険は使えるの?
人間ドックの費用相場
まず、人間ドックの費用の相場はだいたいいくら位なのでしょうか。
もちろん、人間ドックを受ける病院と、その科目・検査項目によって費用はさまざまですが、
- 概ね1万円~5万円くらい
が相場だと言われています。なかには宿泊を伴う人間ドックもあり、その場合だと宿泊費用などもかかってくるので必然的に値段が上がります。
人間ドックと健康保険
また、人間ドックを受ける場合に、健康保険は使えるのでしょうか?
結論から言うと、基本的に健康保険は使えません。人間ドックを受けるのは自由診療にあたるため、すべて受診者が負担しなくてはいけないことになっています。
ただし、人間ドックで重大な病気が発見され、その治療をすることになった場合には、その病気を診断したという理由で人間ドックの分も健康保険の対象になるという特徴があります。
人間ドックの費用に補助金や助成金は出るの?
人間ドックの費用に補助金や助成金は出るのでしょうか?
実は、いくつか補助金や助成金といったサービスがありますので、ぜひ積極的に活用していきましょう。
国民健康保険の補助金(助成金)
自営業者が加入している国民健康保険で、滞納がない方であれば年に一度、人間ドック用の補助金(助成金)の申請をすることができるんです。
これは、自営業者にとっては朗報ですよね。
補助金額については自治体ごとに異なるので、お住まいの地域の状況をご確認ください。金額的にはだいたい2~3万円くらいと言われています。金額が決まっている場合と、上限をもとに割合で算出する場合があるようですので、ご注意ください。
申請するタイミングも、自治体ごとに異なります。補助金対象外の例外規定も含めて、まずは一度、確認して見ることをおすすめします。
民間の製麺保険会社の割引サービス
加えて、民間の生命保険に加入している場合は、提携病院での人間ドック割引サービスが利用できる事があります。
支給されるかどうかの条件にいろいろと制約もありますから、こちらを利用したい場合は、契約している生命保険会社に問い合わせてみてください。
人間ドックの費用は医療費控除の対象になる?
最後に、人間ドックの費用は医療費控除の対象になるのでしょうか?
こちらも健康保険の適用同様、基本的には対象外となっています。ただし、健康保険の時と同じく、人間ドックの受診をきっかけに大きな病気が発見されて、その治療を行うことになった場合は、人間ドック分の費用も、関連する支出として医療費控除の申請を行うことができます。
ですので、人間ドックの費用を医療費控除の対象にできるのはごく限られた場合に留まります。
お財布には痛いですが、できれば自分の身体をしっかりと検査してもらって、状況を確認できた方がいいですよね。最近では、日帰りでも必要な検査をすべて盛り込んだ人間ドックも出てきていますから、賢く選んで費用を節約してみてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
健康保険が適用できず、全額自腹が基本なのが辛いですが、一度は受けておきたい人間ドック。
検査の結果が良ければ大きな安心につながりますし、大きな病気も早期発見をすることで回復が見込めます。これを機会に受診を検討してみてくださいね。